深田貴美子の動向

2015.03.10記事一覧へもどる

私が政治を志すわけ その(3)

 

  幼少期は外遊びが大好きで、ひたすら遊んでいました。
  缶けり、たかおに、なす・きゅうり・かぼちゃ。(これって地域限定ですかね?)

  机に向かうようになったのは、高学年になってから。

無言のメッセージ

そんな私の勉強机の本棚に、そっと置かれていたのが「ひめゆりの塔」でした。
また、時期をあけて見計らったように置かれていたのは「ああ、無情」でした。

外遊びにかまけて読書を怠っているとみた母からの無言のメッセージだったと後で気づきました。
どちらも言わずとしれた名作です。涙がとまらず、どちらも一気に読み上げました。
社会的背景、厳しい社会の構造のなかでの人間の弱さを知る一方で、必死に生きる人間の強さも学びました。
おそらく、ここが私の「社会」への気づきと関心のスタートだったと思います。

目からウロコの毎日

大学で迷わずに社会学を専攻し、社会を構造的に見ること、人間が作り出すさまざまな社会装置「支配」「権力」「官僚制」から弱い立場の人が生まれてしまうこと等、目からウロコの毎日でした。特に、1970年代のオイルショックの後、構造不況に陥った鉄鋼・建設事業等の労働者の実態と生活保護世帯への聞き取り調査の経験は、現場を見ること、当事者の方々にお話を聴くことの大切さを学ぶ機会となりました。

政治にかかわっている今、活動の原点はまさにここにあると思います。

そして、2期7年、お困りの方々に寄り添うだけでなく、そこから気づいた課題を解決するための「政策提言」や「事業の見直し」を具体的に推進し、136の事業を実現に導いてきました。また、昨年からは、公共政策を法政大学大学院で学び、あらためて「政治の担う役割の重さ」を実感しています。

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