深田貴美子の動向

2016.11.07記事一覧へもどる

「論点をすり替える」川名雄児議員

「論点をすり替える」川名雄児議員

ジャーナリストの自意識がお強いのかどうかわかりません。

いつものことなのですが、形勢が悪くなると、論点をずらし、争点をはぐらかし、他に言葉を投げ上げて、事の本質から逃げる傾向の方がいらっしゃいます。

そしてまた、民主・民進党を通じてお得意の〈ブーメラン〉が起こっています。

今日のお話は、〈百条委員会ブーメラン〉!


―「議事進行」「百条委員会」「倫理条例」といった議会用語を連発すると、一般市民の方にとっては、まるで都議会の騒動のように、あたかも重大事が勃発し、議会が紛糾しているかのように思えてきますよね。

―例えば、10月20日の川名雄児議員のブログによれば、「ましゅまろ保育園」事業者が提出した陳情らしきものの中で、事業者が求めてもいない「百条委員会を立ち上げる」などと、記していました。


◆むしろ、川名雄児議員が、無残にも握りつぶした陳受28第48号こそ、「百条委員会」設置が必要でした。

―事実に即して再確認しますと、9月27日に提出された「東町保育園建設を考える会」の方々による「有限会社ベンダーズによる認可保育所「ましゅまろ保育園」運営事業と東町1丁目11番への設置を見直す陳情」には、市が委託した「神宮前アカウンティングファーム」の公認会計士による「事業者財務診断結果」から明らかになった重大な問題点と共に、以下の審議を議会に求めていたと伺いました。

① なぜこのような前代未聞の事態に至ったのか、原因の究明を求める
② 信頼の置ける事業主体による吉祥寺地区での認可保育園の早期開設を求める
③ 武蔵野市立南保育園と公益財団法人武蔵野市こども協会立東保育園の早期建て替えを図ることによって、吉祥寺地区の待機児童対策をさらに継続して進めることを求める

「神宮前アカウンティングファーム」による事業者の財務診断分析

―しかしながら、9月28日に事業者の突然の辞退により、状況が変わったとし、9月30日に開催された議会運営委員会懇談会で、以下の発言がありました。

①終わったことなので、事業者名や保育園名が入った陳情審議はよくない。(山本ひとみ議員)
②事業者の辞退により、市と関係がなくなったため、審議は相応しくない。(川名雄児議員)

―そして、議会運営委員会は、この陳情を「委員会に付託せず」、内容さえ公表しない「議長預かり要望書」とし、事実上の「握りつぶし」を謀りました。川名議員。そうですよね?

―実は、「考える会」から入手した資料によれば、議会運営委員長に対し、書面で以下の点を指摘し、委員会付託と審議を求めていたそうです。

① 事業者の辞退に関わらず、保育行政における今回の武蔵野市の不作為と今後の展望については、公平公正にご審議いただきたい喫緊の課題であること。
② 「事業者辞退を当会が知りえたのは、本日9月29日(木)午前10時頃であります。陳情締め切りの9月27日以前に知りえた事実であれば、当然陳情のタイトルは異なっておりました。したがって、上記「1」を踏まえて、掲題のタイトルであれ、行政の不透明・不作為のこれこそ、市民の代表である議会が追及・解明すべき責務がある」こと。

9月29日付議会運営委員会委員長宛要望書面


私は懇談会を傍聴していましたが、この書面の存在は、一言も語られていませんでした。

なぜなのでしょうか?


―「ましゅまろ保育園問題」は、まさに市の<コンプライアンス>と<ガバナンス>が問われる事態となりました。

この原因を解明することこそ、議会の責務ではありませんか。これこそ「百条委員会設置」が必要であり、市民に対する議会のアカウンタビリティー(説明責任)だと、いまとなっては、多くの市民がおっしゃっています。

―議会が果たすべき責務を握りつぶして、論点をすり替える川名雄児議員。

市民の方々の声です。お聞きください。「政局政争の手練手管に明け暮れていないで、いい加減に本質的な中身の議論に立ち戻ってください。お願いします川名さん!」

つづく。

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