深田貴美子の動向

2016.12.12記事一覧へもどる

「武蔵野の保育を考える」地域フォーラム

「武蔵野の保育を考える」地域フォーラム

―つくればなんでもよいわけではない-

11月23日(祝)午後6時より、東コミュニティセンター(通称:九浦の家)にて、地域フォーラム「武蔵野の保育を考える」-つくればなんでもよいわけではない―が開催されました。「吉祥寺東コミュニティ協議会」と「東町保育園建設を考える会」「保育の質を考えるむさしのフォーラム」の共催事業です。

「武蔵野の保育を考える」地域フォーラム

事前受付60名の定員を大幅に超えて、84名のご参加だったそうです。

当日、突然いらした方々のために、和室にあるモニターに配信をして、全館あげての対応でした。

基調講演は、東京都市大学人間科学部客員准教授 猪熊弘子先生をお招きし、「市民と共に保育の質を高めるために」と題して、待機児童解消を大義とする保育行政と、規制緩和の流れの中で「ビジネス化する保育サービス」の実態およびその弊害の現実をお話くださいました。川崎市認可保育園「ハッピースマイル」では、事業者が倒産し、給食が作れない、トイレットペーパーまで買えない、ましていわんや保育士の給与など・・・そして突然の閉園に至りました。「預かってもらうんだから、多少のことは目をつぶる」─これは、まちがいなく保育の質を下げ、保育園を「地獄の預け箱」にしてしまうのだそうです。大切なことは、保護者が質を見抜く目を養うこと。子どもの生活、育ち、学びの場の質が問われています。

地域の方々からは、「交通が危ない・事業者が不安・なぜ近くの市有地(平井医院跡地)でやらないの?」の3点セットで市に要望をしていたとのお話が、振り返りとしてありました。代替地を提案しているのですから、「地域エゴ」ではなかったのです。

これだけ、マスコミに「悪者」と言われ、心無い取材に傷つき、議会にも意図をくみ取ってもらえず、事業者が撤退した後もなお、心休まる日はなかったとうかがいました。

決して、犯人捜しをする会ではありませんでした

おひとりおひとりが、地域で、武蔵野市で担う立場を超えて、「子どものために最善のこと」を勇気をもってお話されていました。

それは、東町での交通問題に20年間取り組んでいらした経験であり、東町でPTAや青少協、また保育士として子どもたちを見守ってきた見識でもありました。

参加者の多くが、この顛末を知り、理解をされ、地域の連帯を確かめ合う大事なフォーラムだったと思います。

私が、参加者の一人として、またこのエリアに住まう市民として、東町を誇りに思います。

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